診療ノート

脱!部分入れ歯。インプラント治療の難症例 #3

歯根端切除術

患者さんの強い希望であったインプラント治療に向けて、一度目の GBR 治療をおこないました。GBR とは Guided Bone Regeneration の略で、骨充填剤を用いて歯槽骨や顎骨の再生を促す再生治療の1つです。
白い砂糖のように見えるのが骨充填剤で、歯茎をめくり骨の足りない部分に充填し特殊な膜で保護します。
*一部、色を加工しています。



歯根端切除術

3ヶ月〜4ヶ月ほどで誘導された骨が再生し新生骨となります。今回はとても骨が少ない状態で、インプラント治療が難しい状態であったことから、この GBR 治療を2回に分けておこないます。
顎堤(歯が生えていた歯茎の盛り上がり)が狭く、骨量が少ないと、インプラントは出来ないと宣告される事も多くありますが、残った天然歯を守る難治療にインプラント専門医と2名体制でチャレンジします。



担当歯科医師 : 大塚歯科クリニック院長 大塚 武仁 ・日本歯科大学 インプラント科 教授 柳井 智恵

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