よくあるご質問

何回も根の治療をしているのに、再発してしまうのはなぜですか?

根の治療(根管治療)は非常に難しい歯科治療のひとつです。術者である歯科医師の経験と技術、術前の患者さんの歯の状態、歯根自体の条件など様々な要因があり、根管治療後に再発したものは高確率で難治症例化しているかと想像します。

今では体験された方も殆どいらっしゃらないかと思いますが、根管内の細菌を培養をして無菌状態を科学的に確認してから根の治療を終わりにする高度な根管治療も数多くやりましたが、逆説的ですがこうして徹底して根管治療の期間を長引かせると、逆に予後が悪くなるという体験を同時にしました。いくら清潔度を上げ、滅菌して根管治療しても完全な無菌化は至難の業です。

つまり、ある程度の経験に基づく基本的な標準治療を実践し、スピーディーに対応した方が感染リスクを回避し、良好な結果が得られると今は考えています。また、個人差も存在します。根の先に膿や嚢胞といったものが出来やすい人が一定数いるのは事実ですが、その因果関係は現在でも解明されておりません。