歯の根が割れた奥歯をインプラント治療 #4 | 診療ノート | 新小岩の歯医者 大塚歯科クリニック

今回はストローマン社のインプラント (4.1Φ 10mm) を選択しました。ストローマン社の歯科インプラントは独自の「SLA/SLActive」という独自の表面性状を持っており、骨細胞が入り込みやすい表面の特殊構造を持っています。そのため顎骨とのスピーディーな結合(オッセオインテグレーション)が促進される特徴があります。

局所麻酔の後(ご希望に応じて鎮静麻酔の併用もあります)、最小限の範囲で歯ぐきを切開します。治療計画に沿って専用のドリルで顎の骨に穴をあけます。専用の道具を使い指定されたトルク(通常25～35Ncm)でインプラント本体(フィクスチャー)を顎にあけた穴に、このように埋入します。
この一次手術の際、大塚歯科クリニックでは、ガイドシステム(オプション)を推奨しています。

 

今回の歯科インプラント埋入直後のレントゲン写真です。上下の噛み合わせを考慮した位置に埋入出来ていることが分かります。治療したインプラントをできるだけよい状態で長持ちさせるには、このように噛み合わせ(咬合)を考慮した手術が大切です。
インプラント治療後の噛み合わせにズレがあると、正しく噛めないだけでなく、インプラント本体や顎骨まで過度な力が伝わり、咬合性の炎症を引き起こす可能性があります。噛み合わせをきちんと整えることが、歯科インプラント手術の成功につながります。

歯科インプラント手術直後は感染症の予防、痛みケアのために指定のお薬を服用頂きます。10〜14日程度で検診とともに抜糸をします。その後、インプラント本体と骨が結合するまで、3ヶ月前後を安静にお過ごし頂きます。